ストーンヘンジ、エーヴベリー、バース、エデン・プロジェクト、ティンタジェル、セント・アイヴィス、セント・マイケルズ・マウント、ミナック・シアター、ランズエンド、ダートムーア、ブリストル。
イギリスは、もともと高い山のない国だ。中でも、南西部の一帯は平坦な丘陵地である。下の南西部の拡大地図では、州の境を白色の線で表しているが、ダートムーアのあるデヴォン州やティンタジェルやランズエンドのあるコーンウォール州は、広い平原であったり、美しい青い海で、イギリスの人達にとっては、すばらしい保養地になっている。ここでは、心の洗われるような旅を味わった。
ロンドンから、ドライブでイングランド南西部の町、ストーンヘンジ、セント・マイケルズ・マウント、ランズエンドなどへ一週間の旅をした。。
ドライブ行程は次の通りです。
第1日 ロンドンを出発し、エーヴベリー、ストーンヘンジを見てバースまで。走行265km>
第2日 バース市内見物。
第3日 バースからエクセター、プリマスと南海岸を通り、エデン・プロジェクトを見て、ティンタジェルまで。 走行294km。
第4日 ティンタジェルからセント・アイヴィス往復。走行186km。
第5日 ティンタジェルから、セント・マイケルズ・マウント、ミナック・シアター、ランズエンドを見て、 ペンザンスまで。走行137mk。
第6日 ペンザンスから、ダートムーア国立公園を南西から北東に突っ切り、ブリストルまで。走行208km。
第7日 ブリストルからイギリスの高速道路でロンドンまで。走行203km。
総走行距離 1293km。
イギリスの道路交通は、日本と同じで左側通行で右ハンドル。大きな違いは交差点の通行。ラウンドアバウトというロータリー方式で、この交差点では直進するにもロータリーを時計回りに180度半周しなければならない。ロータリー内では右から来ている車が優先で、それらの車が過ぎてから後について入線する。出口がわからなければロータリーを何週も回るはめになる。大都市の交差点以外では、ラウンドアバウトの方が交通渋滞はなく便利である。
巨石が円陣状に並んでいる先史時代の遺跡。このストーンサークルは紀元前2500年から紀元前2000年にわたり、建てられたという。横石を載せた砂岩でできたストーンサークルゃ馬蹄形に配置されたトリリトン(2本の立石とその上に載せた1本の横石の計3本)などが配置されている。夏至の日の出と冬至の日没の方角を指すように整列されているが、造った目的は謎とか。この遺跡はエーヴベリーのストーンサークル遺跡(
ストーンヘンジの北方 約30km位の所)とあわせて、1986年に世界遺産に指定された。
とにかく、見ていると神秘さを感じてきて、歩きも自然とゆっくりとなり、巨石群を一周回るのに一時間近くも費やした。
ストーンヘンジ トリリトン。 |
サイトの入口近くから。 |
巨石群を多くの人が回りながら見学。 |
エーヴベリーの巨石群 ヨーロッパで最大の直径330mのストーンサークル。 |
エーヴベリーの巨石群。ほぼ直線配置に見える。 |
エーヴベリーのお土産や。 |
風呂を意味する古語から名づけられたバース。有名なローマ浴場跡は神殿と浴場からなる複合施設であり、現在はローマン・バース博物館になっている。ローマ時代の旧貯水槽の上に大浴場を作ったのは、11世紀で、今でも温水が流れ込んでいる。地下にある博物館には、浴場と共に建造されたローマ式神殿の模型や使われていた建物の一部が展示されている。バース市内の建築群とあわせて、1987年に世界遺産に認定された。
バース大浴場上段のテラス。ローマ皇帝やイギリス総督の銅像。。 |
バースのローマン・バース博物館。古代遺跡の浴場跡を18世紀に復元補修。 |
大浴場への温泉の流れ込み口。浴場からの流出水は400m離れたエイヴォン川に行く。 |
地下博物館に展示されている神殿の切妻軒。水の神とゴルゴーン(頭髪は蛇)を組み合わせた恐怖の頭像。 |
ジェーン・オースティン・センターの入口。 |
センターの内部、職員のガイドで見学 |
ロイヤル・クレッセントの建物と広々とした庭 |
建物の右端のところの、公開されているNo.1 ロイヤル・クレッセント。 |
バース大修道院。前の広場には多くの人が行きかう。 |
大修道院内部。 |
レストラン サリー・ランズ・ハウス 入口。 1482年建築のバースで一番古い家。 |
地下は博物館になっていて、パン作りの工場を展示している。 |
ハウス内には、お茶やディナーをとる場所もある。 |
サリー・ラン・バン。素朴な味のパンが有名。 |
イングランド南西部コーンウォールにある世界最大級の温室植物園で形成する複合型の環境対応型施設です。この施設には、バイオームと呼ばれる巨大な多角型ドーム状のエンクロージャーが二つあります。バイオームでは、世界中から集めた植物を成育させており、一方のバイオームは熱帯性の気候を模し、他方は地中海性の気候を模した環境の中で、育てています。初めは2001年から公開。
六角形パネルは管状の鉄製フレームで支えられている。 |
プラスチックセルでできたドーム。雨降りの日。 |
熱帯性気候のバイオーム内部。六角形のパネルが特徴。 |
熱帯性植物が繁茂。 |
地中海気候性の植物のあるバイオーム。 |
高温、多湿な雰囲気の中でも、すごしやすい。 |
自然の素材がこんな形で利用されている |
木などを利用した彫刻。 |
ティンタジェルは大西洋に面した小さな村。この地にあるティンタジェル城は、アーサー王の城という伝承がある。現在は海岸に面した廃墟になっている。アーサー王の伝説は明らかではないが13世紀頃に建てられたと考えられている。この城を見に行くには、急な階段と、二つのトンネルを越えて行く。さすがに城跡やそこまでの間の崖から見る海岸の景観は抜群である。
海の色はトルコ石のような緑色をしている。強い日光に照らされると淡い緑色に見える。
階段の横は堅固な岩の壁。 |
廃墟のお城に行く、急な石段でできた階段。西風も結構強い。 |
石積みの要塞を造っている城までの道。 |
廃墟の広場に立つ人。 |
城跡より大西洋を見る。 |
城跡より見る。右の白い建物付近は駐車場。 |
大西洋に面し、北側にビーチ、東側に港のある半島を持っている小さな街である。建物の間をぬうように道路があり、多くの道路が一方通行のため、駐車場に到着するまで、大変苦労した。1920年代から、画家、彫刻家、陶芸家らが移り住み、活動したことで、芸術家の街といわれるようになった。 ここには、テート・ギャラリーを見学するために寄った。ギャラリーは、1920年代以降のモダンアート作品の美術館で、セント・アイヴィスにゆかりのある作家の作品を中心に絵画、彫刻、陶芸などを集めて展示している。
ギャラリーに行くには、多くの人が利用する階段 |
最上階のカフェからの眺め。ビーチを一望。 |
街の北側に広がるビーチ。 |
バーバラ・ヘップワース美術館と彫刻の庭で。 |
バーバラ・ヘップワース美術館と彫刻の庭で。 |
バーバラ・ヘップワース美術館。彫刻はバーバラ作 |
コーンウォール名物コーニッシュ・パスティ。 向こう側にひだ。現地で味わうチャンスに恵まれた。 |
詰物に牛肉のメンチ、カブ、ポテト、玉ねぎなどを入れたパイ。。胡椒味でさすがに美味。 |
マウント湾の沖合いに浮かぶ小さな島で干潮時には石畳の歩道が現れ地続きとなる。満潮時には水没するので、島との往来はボートのみとなる。景観はフランスのモンサンミッシェルとそっくりなのでイギリスのモンサンミッシェルと言われる。島の北側の高台には城があり、装飾品、絵画、武具などを展示している。
歩道は一日で3〜4時間程度しか使えない、干潮時の歩道を歩きたいときはネットで通行可能時間を調べる必要がある。
上の画像をクリックすると、YouTubeの「 セント・マイケルズ・マウント」を見られます。
詳しいテロップを入れています。
セント ・マイケルズ・ マウント 干潮時に現れる歩道。この時刻12時26分 |
セント ・マイケルズ・ マウントの島より巡礼歩道。 すでに膝まで水没しいてる。13時09分。 |
島の高台にある城。現在はナショナル・トラストの所有。居城はオービン家。 |
城までは、歩いて行ける。 |
城の内部の巡礼の聖地である教会の礼拝堂。 12世紀以来、現在も巡礼者が訪れている。 |
ビクトリア女王も訪れた青の絵画室。コーンウォールの画家ジョン・オピーの風景画や肖像画を展示。 |
城のテラスよりの眺め。 |
潮が満ちて歩道が通行できないときのボート乗り場。 |
ボートで島をあとに。チケットは2£。 |
マライゾンのボート乗り場から。 |
大西洋に面した崖の上に作られた野外劇場である。夏には最下段にある四分の一の円形部分とその前の広場が舞台で演劇やミュージカルなどが催される。施設を見学するのはいつでも可能である。観客席は石段になっており、会員用の席もあるが、緑色の芝生のある席は一般用。施設内には熱帯植物園もあり、目を楽しませてくれる。
演劇好きのロヴィーナ・ケイトが1931年から、亡くなる1983年まで、一人で、崖を削り、作り上げたもの。
駐車場に面したミナック・シアターの入口。 |
ミナック・シアターへ降りていく通路。右下が劇場 |
施設内にある熱帯植物ガーデン。 |
円形の舞台。 |
ショーの舞台となり、飾りつけなどされる柱。 |
石段の観客席。 |
イギリス南西部の最突端「地の果て」、大西洋を隔ててアメリカが見えるというが。地の果ての施設以外は目の前に切り立った花崗岩の崖と、大海原。見渡すばかりの荒野。ランズ・エンド・センターーは旅行客向けの複合施設で、コーンウォールやランズ・エンドの歴史なども展示されている。レストランや遊戯施設もそろっており、楽しく過ごせる場所である。崖に近づくと「危険な崖」と書かれた小さな看板が地面にさしてあるだけ。さすがにイギリスの安全感覚。
ランズ・エンドの施設入口、レジャーセンター、土産店やレストランなどが並んでいる。 |
海岸の突端への入口。 |
イングランドの最初で最後の家と書かれている。 内部はカフェ兼宿泊所。 |
左の建物の概観 |
ランズエンドにて、西にニューヨークまで3147km。 |
晴れていれば、広大な海の向こうにアメリカが。 |
彼方に見えるのはランスエンド・センター。 |
休憩場所も広々。 |
ダートムーア国立公園、乾燥している湿原で放牧などもされている。広大な荒野と点在する村。イングランド南西部にドライブに来たので、帰りにダートムーアを突っ切ることにした。国道B3212を南西のイエルバートンから入り、ポストブリッジを通り、北東方向にモルトン・ハムステッドを抜けて、エクセターに出た。この道路沿いでは、ポストブリッジに数軒のドライブインがあるだけで、文字通り途中の村はニ三軒の家があるだけ。ポストブリッジの案内所では、案内書やガイドマップもなく、ただ「この先の橋のところが景色がよいところだ」と教えてくれただけ。ポストブリッジのところでのんびりすごし、ドライブの疲れを休めた。メインの案内所はプリンスタウンに。
左の地図上の黄色線はGPSによる実際の取得トラック。
B3212道路。
ダートムーア入口近くの荒野には、風車も。 |
ダートムーアポニー。過去には石運搬に利用されていた。。水場の向こうの道路はB3212。 |
放牧されているポニーは旅行者に楽しみをくれる。 |
ポストブリッジの案内所。 |
ポストブリッジをバックに。 |
昔の巡礼者が頼りにした道標ストーン・クロス。 |
荒野に特有の赤紫色のヒース。低木である。 |
ダートムーアにはヒースが一面に育っている。 |
ブリストルは帰りに立ち寄っただけである。半日の散歩はブリストルのシンボルであるクリフトン吊り橋まで足を伸ばした。ブリストルの中心街からは北西方向にあり、エイヴォン川にかかる。長さ412mで、川の水面からは100mも高い吊り橋である。二車線の道路になっており、1864年の開通以来有料通行である。
橋の北東方向に端を一望できる高台の展望公園があり、
壮大な眺めに圧倒される。因みに支柱の高さは26m。
展望公園からのクリフトン吊り橋。 |
橋の袂で。 |
街のランドマーク。ブリストル大学のヴィクトリア・ルーム。多目的コンヴェンションホール。 |
シティ博物館&美術館。中は見られず。 |
地元の人に人気のあるレストラン ブラウンズ。 |
寄ってみたかったブラウンズ、天井も高く明るい雰囲気が漂う。 |
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