京都市の観光名所中心の旅。
古都である京都。御所や世界文化遺産の寺々を暑さにもめげず、見て回った。世界文化遺産の寺や城は1994年に登録されたが、見学したところは、京都市街の主な観光名所に記載した。日本の古典に登場する場所に会えたのは、感動ばかりでなく、昔懐かしいひと時を目の当たりにし、歴史の再来を楽しんだ。
京都御所の最重要建物である紫宸殿。建物の前には、天皇の禦座から見て、右に「右近の橘」、左に「左近の桜」の二本の木が植えてある。紫宸殿の南側には、広大な南庭があり、儀式の場として使われた。
京都御所施設配置
宮内庁HPより。
実際の参観順路
左図の黄色の細線は、実際の見学順路のGPS軌跡である。
参観コースは、約1km。9時50分に清書門から入場し、10時34分に退場したが、かなりの急ぎ見学であった。
入場口となる清所門と築地の塀に囲まれた御所 |
静所門。 |
宜秋門。昔、公家の使用した門。 |
車寄せ。公家たちの参内の際の入口。 |
諸大夫の間。公家の参内の時の控えの間。書院造り。 |
建礼門。天皇と外国元首のみ通れる格式の一番高い門。 |
参観者入口の承明門。朱色の柱と白壁と瓦屋根 |
紫宸殿正面と南庭。朝顔や皇位継承の式で使用された最も重要な建物。檜皮葺屋根の和風造り。 |
建春門。 |
春興殿は工事中。大正、昭和天皇の即位礼で使用。 |
正面 : 清涼殿 左 : 紫宸殿裏 |
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紫宸殿の裏側。清涼殿に面している方角。 |
清涼殿。平安時代以降天皇の日常の住まいだった。 右側の植えこみは呉竹。 |
清涼殿 天皇の執務と儀式用の建物で寝殿造り。 桟入りの障子は荒海障子。枕の草紙にも登場。 |
滝口 警護兵の詰め所で、清涼殿の北側にある。 |
御池庭。 |
蹴鞠の庭。 |
小御所。皇太子の儀式や将軍の謁見の間。明治維新の際の将軍の処置を決めた小御所会議の場。 |
御学問所。親王宣下、和歌の会に利用。 |
御池庭。 |
御内庭。深山幽谷の趣あり。 |
御常御殿。室町時代以降、天皇の日常の住まい。 |
御三間。内向きの行事に使用された。 |
仙洞御所は天皇の位を退いた上皇が住まいにした御座所で、京都御苑内の南東の敷地にあり、1627年に建てられ、江戸時代に使用されたが、1854年の火災で焼失し、その後は再建されていない。現在は、庭園のみが残っている。現存の建物は、御常御殿を含む大宮御所で、東福門院のために建てられ、皇室で使用している。写真の建物は御常御殿入口の御車寄せである。
仙洞御所施設配置
宮内庁HPより。
実際の参観順路
左図の黄色の細線は、実際の見学順路のGPS軌跡である。
参観コースは約1km。御所の集合場所を11時にスタートして、戻ったのは11時45分であった。
仙洞御所正門の築地塀。 |
仙洞御所の見学者入口。 |
大宮御所の御常御殿に通ずる玄関口である、お車寄せ。 |
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南庭。正面は御常御殿。松竹梅が植えられている。 |
御常御殿。皇太后の住まいとして建てられた。 |
自然石との調和の取れた美しい北池。小堀遠州の作庭である。 |
南池。前方の橋は八ツ橋。 |
中島にかかる石橋。 |
中島にある水戸家から寄贈の大理石製の寒水石灯篭 ( 雪見灯篭 )。 |
八ツ橋の藤棚。 |
京名物の和菓子「 八ツ橋」は,この橋の名に因む。 後方は州浜と八ツ橋。 |
北池と南池を挟む紅葉山に通じる紅葉橋。 |
雄滝。高さ2.3米と草紙洗いの石。 |
数奇屋造りの酔花亭。 |
南池の向うに佇む酔花亭。 酔花亭の名は石造りの額の李白の詩の二行目から。 |
100米を越える長さの洲浜。石で砂浜を表現。 |
一升石。集めるのに石一個と米一升と交換した。 |
柿本社。 |
茶室「又新亭」明治17年に近衛家から謙譲された。 茶室の入口。 |
この先の木立の中に、仙洞御所があった。 |
後方の先頭御所のあったところを抜けて参観終了。 |
正式名称は鹿苑寺。
山々の緑を背に、燦然と輝く舎利殿は、足利義満が営んだ北山殿に始まる北山文化の象徴。三層の楼閣で、一層は平安時代の寝殿造りで蔀戸と白い土壁で屋根を持たない。二層は鎌倉時代の武家造りで和用仏堂式で板戸の舞良戸、格子窓、長押付、三層は禅宗様仏殿造りで中央に桟唐戸、両脇に花頭窓の外壁を持ち、異なる建築様式を融合させた建物。また、金箔の金閣が写りこみ、かつ逆さ金閣で有名な鏡湖池は、特別史跡、特別名称に指定されている鹿苑寺庭園の中心をなす。
鹿苑寺境内図
実際の参観順路
左図の黄色の細線は、実際の見学順路のGPS軌跡である。
金閣寺には、総門をくぐり抜けると直ぐに、受付がある。受付では、お札「金閣舎利殿御守護」を頂く。参詣は左手の参拝門から入る。
進むと鏡湖池が目の前にあるが、ここで全ての参拝者は左手の金閣ビューボイントに行き、池に写る金閣の写真を撮るように促される。
その後は、鏡湖池に沿って陸舟の松を見て、金閣の北側を回り、龍門の滝、夕佳亭と一方通行の見学路となる。
左の画像をクリックすると、YouTubeシアター「京都 金閣寺 舎利殿・金閣を鏡湖池に写す極楽浄土の美」にリンクします。
総門。門の左右の黄色の土壁には、横に五本(五戒)の線が入っている。 |
総門を入ってから、右にある舟形一文字蹲。宝船の形で縁起の良い石とされる。 |
金閣と鏡湖池。ビューポイントからの渾身の一枚。 手前の島は葦原島。 |
金閣。屋根頂上には銅製金箔の鳳凰を置く。 屋根は入母屋式の宝形造り、柿葺き。 |
陸舟の松。義満の盆栽を移し、帆掛け舟の形にした。 |
お守り売り場。舎利殿を過ぎた曲がり角にある。 |
巌下水。義満公お手洗いの水。 |
金閣寺垣。割り竹を隙間無く並べた垣根。 |
龍門の滝と鯉魚石。 |
鯉魚石。登竜門にちなんで、鯉が滝をのぼり龍になる姿を。 |
池の中に建つ五輪塔のある白蛇の塚。平安時代の藤原(西園寺)家の旧跡。 |
貴人とう。高貴な人用の腰掛け。幕府から移設。 |
夕佳亭。江戸時代の茶人、金森宋和のもので、萱葺の草庵風の数奇屋造り。 |
義政公遺愛の富士杉。手洗い鉢。 正面左の南天の床柱と右下の萩の違い棚が有名。 |
夕佳亭から見る金閣。夕日に特に映えるとか。 |
御朱印所。京都の寺巡りでは、人気のおみやげ。 |
有名な石庭は簡素な構成で、禅の境地を表現しているという。
龍安寺は1994年に世界遺産に登録された。
1450年に細川勝元により禅寺として、建立されたが、方丈や石庭は1499年に築造されたといわれる。現在の方丈は1797年の火災で焼失し、その後,西源院から移築したものである。方丈の南側にある石庭は国の史跡、特別名勝に指定されている。白砂を敷き詰めた庭園には、15個の石が配置されていて、禅寺のあり方を表しているという。石の数は 5
・2 - 3・ 2 - 3 と配置されており、「七五三の庭」とも言われている。
龍安寺境内案内図
境内の設置看板より。
実際の参観順路
左図の黄色の細線は、実際の見学順路のGPS軌跡である。
山門の東側の駐車場で下車し、山門に進み、拝観受付をして、境内に入る。鏡容池の東側を北に進み、方丈の南側にある石庭を目指します。庫裡の手前の石段を登ると、白壁の美しい庫裡の入口玄関につく。庫裡の玄関を入り、建物内を抜けると、方丈の広縁に多くの人たちが座って、石庭を眺めている様子が目に入る。
方丈の建物内、周囲の庭を見た後は、庫裡玄関を出て、鏡容池の西側を見ながら、山門出口にもどる。所要時間は約50分だった。
山門とその左側の拝観受付所。 |
山門を入り、方丈に向かう。 |
鏡容池。往時は、公家衆がこの池に龍頭の舟を浮かべて楽しんでいたとか。昔は石庭より有名だったとか。 |
参道と左右に竹でできた竜安寺垣。正面の建物は禅宗寺院の玄関である庫裡。木組みと白壁の構成。 |
伽藍の守護神として庫裏正面に祭られている韋駄天。 |
参詣者が方丈の広縁からゆっくりと眺める石庭。 |
枯山水の庭園で左手の石。 |
庭園右手の石。 |
方丈の裏側庭園。 |
侘助椿。侘助が朝鮮から持ち帰ったとか。 |
徳川光圀の寄進とされる「知足の蹲ばい」。手水鉢。 |
知足のものは、貧しといえども富めりと。 |
仏殿の釣鐘。 |
西側から見る鏡容池。睡蓮が見事。 |
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