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ロ−マ

サン ピエトロ大聖堂 ヴァチカン博物館


 永遠の都ローマでは、街のあちこちに3000年の古くからの遺跡が見られる。特に、フォロ ロマーノの近郊では、歩っていると、道路越しにむき出しになっている岩肌がそこかしこに見られる。ヨーロッパで一番小さな独立国家であるヴァティカンはカトリック教会の総本山で、2000年の歴史を持つ。ルネッサンス時代、その後のバロック時代を経て、隆盛を極めた。10月に訪れたが、暑くなく寒くなく、観光には最高のシーズンだったと思っている。


サン ピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro

 カトリック教の世界で、最も聖なる場所のひとつで、建設には18世紀もの長い歴史がある。
サン ピエトロは聖ペテロ( ペトロ)のイタリア語発音。


 大聖堂正面をサン ピエトロ広場から見る
 大聖堂は聖ペテロの墓所を祀る聖堂で、キリスト教の教会建築としては世界最大級である。創建は4世紀。現在の聖堂は2代目で1626年に完成した。15〜17世紀のルネッサンス時代、その後の17世紀以降のバロック時代を通じて、巨大聖堂として造営改築され、内部装飾を含めて、ミケランジェロやマデールノなど多くの芸術家がかかわった。現在の大聖堂の基本的な部分はミケランジェロの手による。







 ローマ中心部
 サン ピエトロ大聖堂はローマの中心市街からは、テヴェレ川を越えて、西の方角に位置し、地下鉄の利用では中心駅テルミニから地下鉄A線を利用していきます。オッタヴィアーノ駅で下車すると多くの人がヴァティカン方面に向かって歩いています。大聖堂の見学は初めにヴァティカン博物館を見てから、システィーナ礼拝堂を抜けて行くのが便利です。大聖堂の見学者の列に並ばずに大聖堂に直接入場できます。
 この地図で黄色の丸印で囲まれた場所は大聖堂のクーポラの頂上から見える建物です。
サンタンジェロ城、パンテオン、ヴィットーリオ エマヌエルU世記念堂、コロッセオです。



 
 ヴァティカン市国
 ヴァティカン市国は国土全体として、ユネスコの世界遺産に登録されている。面積44万uと世界最小の独立国家です。ローマ教皇が国家元首であり、カトリック教会の首長になっています。ヴァティカン市国の領土内には、サン ピエトロ大聖堂、サン ピエトロ広場、ヴァティカン博物館、ヴァティカン庭園などの城壁で囲まれた部分があり、ローマ教皇庁の独立性を支えています。1929年にイタリアとの条約で独立を果たしています。独自の通貨や切手、新聞社やラジオ放送局も持っています。




 サン ピエトロ 大聖堂俯瞰図

 Google Earthより。
大聖堂の中心部に聳えているクーポラの雄姿がひときは目立っている。













 大聖堂内部配置

 大聖堂へは、システィーナ礼拝堂を抜けて、北側のアーチから入り、サンピエトロ広場に面した正面のアトリウムに回り、そこから正面扉を潜ります。入るとまず正面に広々とした中央の身廊が広がり目を見張るのもつかの間で、直ぐ右側の側廊にあるピエタ礼拝堂には人だかりです。その後は右側の側廊から見学をはじめ、中央身廊にまわり、聖ペテロ像、大聖堂の中央に聳える大天蓋のまわりの数々の芸術品や建築を見ます。その後、大聖堂の後陣にある聖ペテロの司教座をみて、左側の側廊に行きます。




 左の画像をクリックすると、YouTubeシアター「サン ピエトロ大聖堂内部とクーポラ登頂」にジャンプします。










サン ピエトロ大聖堂 内部
 

システィーナ礼拝堂をあとに大聖堂正面のアトリウムに向かう。
 

正面アトリウムの大聖堂入口。
 

内部の中央身廊。モザイクや彫像などで装飾されたバロックの世界。
 

ピエタ像。ミケランジェロ24歳のときの傑作。
 

磔後のイエスの亡骸を抱くマリア。あきらめの表情と力強い身体を見て取れる。



中央の床は総モザイク画の大理石製。
 

ペテロ像。左手に天国への鍵を持つ。特に右足の指は信者の祈りのさわりで摩滅している。
 

大天蓋。ブロンズ製でベルニーニが1632年に完成させた。4本のねじれ円柱に支えられている。
 

クーポラを下から見る。ミケランジェロの清作により、柔らかな光の差込がある。内部の装飾はダルピーノによる。
 

大天蓋の教皇祭壇。地下に聖ペテロの墓があり、キリスト教世界で最も聖なる場所である。
 

聖ペテロの本物の木の椅子を格納した玉座とその上の光を放つアラバスター窓。窓の中央に聖なる鳩。


聖ペテロの司教座のある後陣。玉座は教会4博士により、支えられている。
 

大天蓋の天井中央には光の中に精霊を象徴する鳩が表されている。
 

クーポラ支柱のニッチの中に、キリスト受難にまつわる4聖人の像が置かれている。
 

聖ロンギーヌスの像。手に持つ槍で磔刑のキリストの脇腹をさしたという。後に信者となった。
 

聖へレナの像。キリスト教の聖人でローマにキリストの十字架を持ってきた。
 

ヴェロニカの像。刑場への十字架の重みにあえぎ、汗まみれのキリストの顔を拭った布を持っている。
 

アレクサンデル7世のモニュメント。右下の寓意像は宗教を表し、地球儀のイギリスの部分を足で覆っている。
 

聖ヒエロニムスの祭壇。ドメニッキーノのモザイク画。下にヨハネ23世の遺体が安置されている。
 

サクラメント礼拝堂。お祈りを捧げる人だけが入場できる。
 

左側の翼廊で日々のお祈りがここで捧げられている。左側の祭壇は聖ペテロの磔刑のモザイクがある。
 

大聖堂の宝物館入口。左側の側廊にある。
 

地下遺跡入口。地下に多くの法王の墓がある。
クーポラ登頂 
頂上の展望テラスまで、エレヴェータで230段分、さらに320段の階段を上る。
 

クーポラ行きエレヴェータ乗り場。
 

エレヴェータの上階を下りたところ。正面がクーポラの上り階段入口。
 

エレヴェータの上階テラスからクーポラを見る。
 

クーポラの頂上展望テラスが柵で囲われている。
ローマの町が一望できる。
 

クーポラ登頂への入口を入ると、初めはゆるやかなスロープがつづく。。
 

大聖堂の内部を金網越しに見られる展望テラス。周りは黄金のモザイク画で飾られたいる。
 

クーポラ内部の展望テラスから金網越しに大聖堂の聖ペテロ司教座のある後陣と大天蓋の上部。
 

クーポラ内部の展望テラスから間近に見るクーポラの天井。14世紀の画家ダルピーノのスタッコ画で、16枚の絵はイエス キリスト、マリア、洗礼者ヨハネ、聖ペテロと12使徒を表しています。
 

頂上に近づくと通路はクーポラの形状に沿い、狭く、通路は片持ち梁式に支えられています。
 

頂上の展望テラス。柵越しにローマの中心部を一望できる。
 

ヴァティカン庭園。ヴァティカン市国の面積のほぼ半分以上を占め、国の西部に広がっている。
 

テラスから南東方向にはサン ピエトロ広場右奥に、ローマの中心部が見られる
 

 ローマの中心部の展望。白い矢印の左側はパンテオン、右側はヴィットーリオ エマヌエル2世記念堂。
 

下り階段は、上り階段とは別の通路になっている。


エレヴェータ上階のテラスに戻る。
サン ピエトロ広場 
 

クーポラから眺めたサン ピエトロ広場。二つの半円弧をつなげた楕円形で、長径の長さは240メートル。
284本の列柱を4例に配し、88本の梁で支えた列柱廊で、屋根には高さ3.2mの聖人像140体が広場を見おろすように置かれている。中央のオベリスクは古代エジプト製で聖ペテロの磔刑の行なわれた場所とされる位置に置かれている。楕円形の長軸上に双子の噴水がオベリスクを挟んで一直線に配されている。
手前のファサードの屋根の13体の像はキリスト、洗礼者ヨハネ、12使徒のうち聖ペテロを除く、11人の使徒の像で、高さは5.7mに達している。
 

クーポラの頂上から、クーポラの屋根、大聖堂のファサードの屋根越しに、サン ピエトロ広場、サンタンジェロ城を見る。
 

広場の中央に聳える古代オベリスク。全長41m、頂上の十字架部分を除いて、高さ25.5mあり、1世紀にローマに運ばれた。
 

後方は大聖堂の正面ファサード。


列柱廊。中央に昔からの噴水。 
 

大聖堂の正面から、広場を見る
 

マデールノが屋根部分を付け加えた北側の噴水。



ヴァティカン博物館 Musei Vaticani

 歴代教皇による収集品を収蔵展示する世界有数の博物館。16世紀末に創設された。

 ヴァティカン博物館を構成する美術館群
  グレゴリアーノ エジプト美術館
  ピオ クレメンティーノ美術館
  キアラ モンティ美術館
  新回廊 (ブラッチョ ヌオーヴォギャラリー)
  大燭台のギャラリー
  タペストリーのギャラリー
  地図のギャラリー
  ピウス5世の居室
  ソビエスキ王の間
  ラファエッロの間
 


 ヴァティカン博物館は様々な美術館の集合であり、ルネッサンス以降の教皇の収集品を核として、500年以上の歴史を持っている。古代ギリシャ・ローマ彫刻、エジプト美術、現代キリスト教美術をはじめ、ミケランジェロやラファエッロなどの絵画を展示している。
 競技者アポクシオノスの像の前で。





 博物館見学コース

 博物館内は広いので、見学コースを決めるのは大変だ。幸いなことに館内にコースの案内看板が出ていた。
 左の写真では順路は下から上に表示されいてる。

Cappella Sistina
  システィーナ礼拝堂
   
Collezione Arte Contemporanea
  現代美術のコレクション
・ Appartamento Borgia
  ボルジャ家の居室
Stanze di Raffaello
  ラファエッロの間
Galleria delle Carte Geografiche
  地図のギャラリー
Galleria degli Arazzi
  タペストリーのギャラリー
Galleria dei Candelabri
  大燭台のギャラリー
・ Museo Gregoriano Etrusco
  グレゴリアーノ エトルリア美術館
Museo Pio Clementino
  ピオ クレメンティーノ美術館
Museo Gregoriano Egizio
  エジプト美術館
Braccio Nuovo
  新回廊 (ブラッチョ ヌオーヴォ)
Museo Chiaramonti
  キアラモンティ美術館
・ Cortile della Pigna
  松ぼっくりの中庭
・ Bistrot
  カフェ
・ Ingresso
  入口

    

ゴチック表示の展示室を見学した。


入場
  地下鉄オッタヴィアーノ駅から歩き、予約券を持って、予約者の入口から10時20分入場。
 ラファエッロの間を抜けたのは12時30分で、約2時間のスピード見学であった。
 

ヴァティカン博物館の北側のメイン ゲート。
 

博物館の玄関ホール。
 エジプト美術館
 古代エジプトからキリスト教時代までに発掘された埋葬品など。彫像、ミイラ、碑文など。
 

シモネッティ階段を上り、順路に従って行くと。
 

エジプト美術館に出る。
 

メントゥホテプ王の頭部の彫刻。
 

古代エジプト、古代ローマ時代の巨像群。
 

ミイラの展示。
 

ナイル小船の模型。
 

ヴィッラアドリアーナから出土した彫像。
 

ローマ時代の女神像。
キアラモンティ美術館
新回廊 ( ブラッチョ ヌォーヴォー新分岐部分の意) 

 キアラモンティ美術館は多数の彫刻、石棺などが展示されていますが、新回廊もその一つとして、新規に追加された分岐部分です。
新回廊にはギリシャ彫刻をローマ時代に模刻した彫刻も多い。
 

キアラモンティ美術館へのルート。
 

新回廊の入口。
 

新回廊は長く、広大な左右に多くの彫刻が並ぶ。
 

ナポレオンの没後、返還された作品などの展示。天窓つきの広い画廊で、床のモザイクも美しい。
 

ローマの北部のプリマ ポルタで1863年に発見された古代ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの像。装飾の鎧をまとい、兵士に話す姿。
 

2世紀のローマ時代の模倣品で、アスクレピオスの大理石の像。
 

アウグストゥスの像の置かれている様子。
 

ギリシャ神話でワインの神の子ゼウスをだくシーレーノス。
 

アテネ ジュステイニアーニの像。アテネ神殿にあるギリシャ彫刻のローマ時代における大理石製のコピーです。
 

新回廊を入口方向を見ると広大で長い。
ピオ クレメンティーノ美術館 
 ヴァティカンが所蔵しているギリシャ ローマ時代の美術品で、最も重要な傑作を集めた美術館。
 

ピオ クレメンティーノ美術館への入口。
 

八角形の中庭。
 

ベルヴェデーレのアポロ。ヘレニズム後期( 2世紀後半)の大理石像。均整美がある。
 

クニドス島のヴィーナス
 

ラオコーン像。古代ギリシャの大理石像で、ギリシャ神話のトロイの神官ラオコーンと二人の息子が海蛇にまかれている情景。
 

筋肉美の表現は、ルネッサンス芸術、とりわけミケランジフェロに大きな影響を与えたとされる。
 

動物の間。



ベルヴェデーレのトルソ。
 

動物の間。


円形の間。
 

円形の間の周囲の像群と中央の水盤
 

円形の間のヘラクレスの黄金像。手に棒、ライオンの皮、金色のリンゴを持つ。
 

ギリシャ十字架の間の入口と左にコンスタンチニス帝の娘コスタンティーナの石棺。
 大燭台のギャラリー
 各アーチのサイドに大きな燭台が置かれている。
 

大燭台のギャラリーの入口。
 

アーチのサイドには燭台が置かれている。
タペストリーのギャラリー
 
ラファエロの弟子たちの画稿でキリストの一生を描いたタペストリー
   
  地図のギャラリー 
 教皇領とイタリアを代表する都市の地図でフレスコ画。
   
ラフゥエッロの間  
 ヴァティカン宮殿にある4つの部屋の総称で、教皇庁の一部として公開されています。ラファエッロと弟子らによる多くのフレスコ画が展示されています。
 

ラファエッロの間への案内板。順路は左側の外通路に誘導される。
 

ラファエッロの間の外通路に出て、一番奥まで行きそこからラファエッロの間に入る。
 ラファエッロの間ーコンスタンティヌスの間  Sala di Constantino
  ローマ帝国のコンスタンティヌス帝の生涯に始まり、異教徒に対するキリスト教の戦いと勝利の画。
  閉鎖中。
 ラファエッロの間ーヘリオドロスの間   Stanza di Eliodolo
  ここの絵画は1511年から1514年にかけて描かれ、神またはキリストが教会に与えた保護を表現。


ヘリオドロスの神殿からの追放。
 

大教皇レオとアッティラ(フン族の王)の会談
 

ボルセーナのミサ。中央テーブルにパンがある。


ヘリオロドスの間の天井画。 
 ラファエッロの間ー署名の間   Stanza della Segnatura
  教会会議が行なわれ、教皇が署名した部屋で、知恵と調和を表し、ラファエッロが最初に手がけた絵画。
 

聖体の論議。秘蹟に対する祈りを表現。
 

枢要徳。忍耐、慎重、自制を表現。
 

パルナッソス山。ギリシャ神話の詩作の実行場所。
 

アテナイの学堂。ラファエッロの有名な絵。
 

署名の間の天井を飾るフレスコ画。
 

天井フレスコ画の右の「正義の女神」。
 ラファエッロの間ーボルゴの火災の間 Stanza dell'incendio del Borgo 
  ヴァティカン近くのボルゴの大火を教皇が鎮めた奇跡を描いた絵画の名に由来する。
 

レオ3世のカール大帝への授冠。
 

ボルゴの火災。レオ4世の奇跡を描いた。
 

オスティアの戦い。レオ4世がサラセンを破った。
 

ボルゴの間の天井画。


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  やっちゃんよっちゃん

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