ウィーンからのヴァッハウ渓谷の旅は、ウィーン西駅を10時14分発の列車に乗車し、メルクに11時35分到着のゆっくりした旅でした。メルクでは、バロック建築の壮大なメルク修道院の煌びやかさに目を見張り、ここから世界遺産のヴァッハウ渓谷をブラントナーのクルーズ船でゆったりと川下り。天候にも恵まれ、風光明媚なドナウの景観、特に村々の教会のオレンジ色と丘の斜面一帯に広がるブドウ畑の緑色のコントラストは船内の雰囲気と共に、楽しいひと時を過ごさせてくれました。ヴァッハウ渓谷の東の端クレムスで、中世の城塞都市からの変容に触れた後、クレムスを18時5分発の列車に乗り、ウィーンの北よりにあるウィーン
フランツ ヨーゼフ駅に帰着したのは19時15分でした。夏の時期は、この時刻はまだ明るく、街中を
のんびり歩いて楽しむことができました。
メルク修道院はオーストリアのバロック建築の至宝であり、豪華絢爛な建物である。1089年にベネディクト派の修道院として建てられたが、18世紀初めに改築され、現在の見事な姿になっている。
見所は、ヨハン マイケル ロトマイヤーが修道院の教会天井に描いたフレスコ画と図書室でここには中世の手書き原稿が多く、10万冊にのぼるという蔵書が収められている。
修道院のメイン入口階段を上るとすぐに大理石の間に出る。部屋の壁や扉が大理石や彩色石灰石で造られている。また、修道院内の教会にでると、正面の主祭壇が金色に輝いている。
左右にある礼拝所の造りも、息を呑むような絢爛たる美しさである。
大理石の間と図書室から屋上の展望バルコニーに出られるが、ここからのドナウ川の眺めも素晴らしい。
修道院中庭噴水。
右は修道院内の展示のメルク修道院の模型。
見所。
・Praelatenhof 中庭
・Marmorsaal 大理石の間
・Stiftkirche 教会
・Altane バルコニー
・Bibliothek 図書室
・Kaiserstiege 入口階段
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「ウィーンからメルク修道院とヴァッハウ渓谷」に
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駅から住宅街を抜けて行く。 |
旧市街の商店街を抜けて、修道院へ。 |
メイン入口は2010年当時は工事中 |
修道院教会を背景に中庭。 |
大理石の間。広間は皇帝の食堂兼謁見の間として使用された。 |
大理石の間。ドアなどは純粋の彩色石灰石や地層大理石製。 |
大理石の広間と天井のフレスコ画。 1731年 ポール トローガー作。 |
大理石の間天井フレスコ画。中央にアテネ女神と左側にヘラクレス。 |
修道院の教会の主祭壇。 |
教会天井のフレスコ画。三枚の天井画の一番上から 「修道士の偉業」中央は「聖ベネディクトの輝かしき昇天」 ヨハン マイケル ロットマイヤー作。 |
レオポルド礼拝所祭壇。ジョージ バッハマン作。 |
ヨハネ礼拝所祭壇。 |
教会のキューポラのフレスコ。ロトマイヤー作「聖なる都エルサレム( 天国)」 |
教会と図書室の間の階段通路。 |
図書室天井のフレスコ画。ポール トローガー作。 |
図書室。教会の裏側にある。 |
バルコニーより教会の西側ファサード。塔はペテロとパウロと名づけられている。 |
修道院屋上バルコニーよりドナウ川支流メルク川。 修道院の中庭公園とパヴィリオン。 |
ドナウ川の中で、メルクからクレムスの間の約36kmがヴァッハウ渓谷。ドイツのジュヴァルトヴァルトから黒海に注ぐ、全長2850kmのドナウ川の中で最も美しいといわれているところで、「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」として世界遺産に2000年に登録された。ゆったり流れるドナウ川の魅力もさることながら、ドナウ川の両岸には、小高い丘を埋め尽くすようにブドウ畑が広がり、その向こうには古城や修道院、大きな教会があり、のんびりとした時間をすごせ、われわれもドナウクルーズを満喫した。メルク修道院を見物した後、メルク発13時50分のブラントナー社のクルーズ船に乗船し、クレムスに15時30分に到着した。
ドナウクルーズの見所
メルクとクレムス間のドナウクルーズ
・Schoenbuehel シェーンビューエル城
・Willendorf ヴィーナスのヴィレンドルフ
・Aggstein アッグシュタイン城
・Spitz シュピッツのブドウ畑
・St.Michael ロマネスク ゴチック様式教会
・Weissenkirchen 要塞教会
・Kuenringerhof クェンリンガー城
・Chorherrenstift 聖堂参事会員修道院
クルーズ船寄港地
・ Melk メルク
・ Spitz シュピッツ
・ Duerunstein デュルンシュタイン
・ Krems クレムス
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ヴァッハウ渓谷のドナウクルーズについては
日本語の船内アナウンスを大幅に取り入れています。
ドナウ川の支流、メルク川の向こうに見えるメルク修道院を後にして。 |
メルク船着場で乗船。メルク発 13時50分。 |
シェーンビューエル城。メルクを出港後、最初に見えてくる川岸の城。9世紀に建てられ、17世紀には修道院を併設、19世紀の改築後、今日の姿に。 |
アックシュタイン城の廃墟。盗賊騎士が捕虜に崖から飛び降りるか餓死するかの選択を迫った逸話は有名。 |
ヴィレンドルフ。旧石器時代のヴィーナス女性裸像の発掘された村。 |
出港後はのんびり。 |
シュピッツの船着場。ブドウ畑とワインの生産で。 |
船内ではスナックや飲み物でくつろげる。 |
後方はバイセンキルヒェンの要塞教会。警備用の塔が見える。 |
クェンリンガー城の廃墟。十字軍遠征の帰路、捉えられたイギリスのリチャード獅子心王が幽閉されていた史実は有名。 |
聖堂参事会員修道院と後方クェンリンガー城の廃墟。 この写真の風景はヴァッハウ渓谷のハイライト。 |
ドュルンシュタインの船着場。 |
ブラントナー社のクルーズ船の操縦室。 |
クレムス。城砦都市で古い建物が残っている。 |
クレムスの船着場 |
クレムスで下船。15時30分。 |
クレムスはドナウ川のヴァッハウ渓谷の東の端にあり、正式には「ドナウ川沿いのクレムス」という。クレムスの旧市街はヴァッハウ渓谷の景観の一部として世界遺産に登録されています。シュタイナー門、教区教会、ピアリステン教会などを含む旧城砦内が旧市街で、19世紀の第三の四半期までクレムスには城壁が残っていました。中世の市の城壁の門ではシュタイナー門が現在では唯一残存しています。シュタイナー門は下側部分は強固な四角の建物構造になっており、15世紀の終わりに建てられていますが、その後18世紀の終わりにバロック様式になっています。シュタイナー門は町のシンボルである。
クレムスの地図
・ Schiffstation クルーズ船着場
・ Stadtpark 市民公園
・ Steinertor シュタイナー門
・ Randstrasse ラント通り
メイン商店街で歩行者天国
・ Pfarrkirche 教区教会 工事中(2010年)
・ Pialistenkirche ピアリステン教会
・ Bahnhof Krems クレムス駅
図中の黄色線は歩行軌跡。
船着場よりクレムス駅まで。
風刺漫画博物館前で。おばさん像と一緒にパチリ。 |
市民公園を抜けて、街中へ |
前方に見えるのはスタイナー門。町のシンボル。 |
街中を走る観光用ミニトレイン。 |
町のメイン道路で商店がずらりと並ぶ、ラントシュトラーセは歩行者天国で賑わっている。 美味しかったアイスクリームでリフレッシュ。 |
ピアリステン教会。左下の写真の階段トンネルを抜けたところ。 |
。 上り坂の道を行き、教会に通じる階段トンネル。 |
教会の内部。町で最古のローマ カトリック教会。 |
教会の主祭壇。筋交い入りの丸天井。 |
教会のオルガン。 |
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