八ヶ岳の中で歩いていると季節季節でいろいろな花が見ている。
こちらから覗いてみると歓迎してくれる。いつ何時でも。
人は時を忘れ、心洗われるとは、なんと不思議なことか。
十人十色とは言うが十花十色を超えて、いく色にもなる。
不思議な魔力を持っている。
八ヶ岳山麓は、花の宝庫であり、四季折々に、可憐ではあるが力強い姿を見せてくれます。
ここでは、八ヶ岳の中でも、ごく身近の里山の花を追いかけてみたい。
春は若緑の木々の芽吹き
夏は色とりどりの高山植物
秋は青空と燃え立つ紅葉黄葉
冬は白い雪 灰色の霧の世界
高山植物は高い山の森林限界を越えたところに生育する植物であるが、ここでは、もっと広い意味で、里山も含めている身近の里山を対象としています。
八ヶ岳の春は、全てが冬眠の続きをしている。ゴールデンウィーク過ぎから、やっと目が覚めて、うとうとしているようです。木々は淡い緑色を見せるが、さびしい限りです。でも、八ヶ岳をバックにして、山の中で木や花を眺めているのは大好きです。天気の良い日ばかりでなく、雨が降っていても花を眺めていると、時の過ぎるのをすっかり忘れて、いつまでも見入っています。草花は秋に実をつけ、雪の中で冬を越し、春になるといっせいに芽吹きます。すべての花が眠りから覚めて、大あくびをしているようです。花も雑草も何から何まで。樹木にいたっては数年たってやっと、根と葉の深呼吸がバランスし、その生き生きとした雄姿を見せだします。
3月 | |
ドウダンツツジが春を待つ。 |
レンゲツツジ |
4月 | |
フキノトウ。 |
ミツバツチグリ。 |
イヌノフグリ。 |
センボンヤリ。 |
ガマズミ。 |
オドリコソウ。 |
5月 | |
ガマズミ。 |
ガマズミ。 |
アツモリソウ。 |
スズラン。 |
ボケ。 |
タンポポ。 |
芝桜。 |
芝桜。 |
ニオイスミレ。 |
オダマキ。 |
エンレイソウ。 |
イカリソウ。 |
ヒトリシズカ。 |
菜の花。 |
ミヤマザクラ。 |
柳。 |
オオデマリ。 |
コメザクラ。 |
八ヶ岳の森の中で、木や花を眺めていると、自然の成長のサイクルは、いままで生きてきた世界とはまったく違うことを教えてくれます。その気の長さにいつも驚嘆しています。春に芽吹いた花や木は夏の日の光と雨水で、毎年毎年同じように、その姿を楽しませてくれます。でも、保水がお粗末で、高山植物が悲鳴を上げているところも少なくありません。高山植物がかわいそうです。
6月 | |
満開のガマズミ。 |
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タンポポ。 |
九輪草。 |
クレマチス。 |
ヤマボウシ。 |
野花菖蒲。 |
クローバー。 |
ハナイバナ。 |
マーガレット。 |
えごのき。 |
グミ。 |
クロモジ。 |
ウマノアシガタ。 |
レンゲツツジ。 |
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7月 | |
ホタルブクロ。 |
ユウスゲ。 |
カモミール。 |
ミヤマアザミ。 |
カワラナデシコ。 |
ハハコグサ。 |
オカトラノオ。 |
ナツツバキ。 |
8月 | |
ガマズミ。 |
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チダケサシ。 |
萩。 |
ウツギ。 |
ワルナスビ。 |
ツリガネニンジン。 |
ネジバナ。 |
八ヶ岳の秋が大好きです。夏の暑さも終わり、残暑もなく、ぐっと冷え込んでくると秋の紅葉、特に唐松の針降るごとく散る様は、写真では到底表現できないほど、人の心を魅了します。夏から初秋にかけて咲く花は、越冬の準備期間が少ないので、あわただしく目の前を過ぎてゆきます。樹木にいたっては秋に新芽の息吹きを後押しするように、紅葉となり、越冬の準備をするようです。
9月 | |
トリカブト。 |
唐松草。 |
吾亦紅。 |
漆の紅葉。 |
10月 | |
ノコンギク。 |
アキノキリンソウ。 |
ガマズミ。秋には赤い実を。 |
蔦紅葉。 |
センブリ。 |
ススキ。 |
11月 |
八ヶ岳の冬も大好きです。師走にホワイト クリスマスを迎えられるのは珍しく、押し詰まった大晦日に雪が降ることが多々あります。氷点下の世界でも、花は新芽の息吹きを力強くやっています。樹木も冬眠しているようですが、たしかな息吹きをしており、根元での呼吸が感じられます。
ガマズミは春の青葉、夏の白い花、秋の赤い実、冬の雪の花と四季を通して、楽しみを与えてくれる貴重な木。一年中眺めていても決して飽きの来ない不思議な木だと思っています。
12月 | ||
ガマズミの冬。 |
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1月 | ||
ドウダンツツジの雪。 |
ガマズミを狙うコガラ。 |
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2月 |
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